2021年5/9 第二主日
母の日礼拝
ー西本耕一牧師ー
音声メッセージです。
- 【聖書】エペソ人への手紙 第6章1~3節
- :1
子どもたちよ。主にあって自分の両親に従いなさい。これは正しいことなのです。
:2
「あなたの父と母を敬え。」これは約束を伴う第一の戒めです。
:3
「そうすれば、あなたは幸せになり、その土地であなたの日々は長く続く」という約束です。
メッセージ概要
今日は母の日です。アメリカのウエストバージニア州にある教会から始まりました。教会学校でジャービス夫人が「あなたの父と母を敬え」という言葉を子どもたちに語り、あなたはどうしますかと問いかけました。娘のアンナはその言葉を心に留めていました。母が召された後、教会での記念会に、出席者にそのことを証しし、カーネーションを配ったのが始まりです。
この聖書の言葉は大切です。なぜなら神様が私たちに命令され、それを守る なら素晴らしいものが与えられると約束されているからです。
1,主の命令
この言葉は 、人が教 えたものではありません。「主にあって自分の両親に従いなさい」とあります。主とは誰でしょうか。この天地宇宙全てのものを造られた全能の神様です。
ですから、その方の命令を無視することは出来ません。すべては神様によって造られ、私たちは生かされているのです。偶然にできたものではなく、神様が計画を持って造られたのです。そして私たちに対しても計画を持っておられるのです。
それは愛するという計画です。神様は私たちを愛するが故にこの命令を与えられました。
以前、ジャパンカルバリクルセードの福沢満雄先生がお話しを されました。
「お父さんは酒乱で、酒に酔うと暴力をふるう。あるとき酔っ払って、お母さんに暴力をふるい、福沢先生はカッとなって台所の包丁を手にしてお父さんに向かって行った。すると暴力を受けていたお母さんが飛び出して『満雄やめて』と叫んだ。とっさのことで、気が動転し、包丁を落として家を出た。
もし、止めてく れなかったら、大変なことになっていた。 そして それは神様が、自分たちのようなものをも憐れんで下さり、愛して下さっている からだという ことがよくわかった。」と言われました。
やがて 、福沢先生は教会に行くようになり 、「そんな酒乱の父でも愛さなければならないのか」と尋ねたら「それはイエス様が、私たちの代わりに十字架で死んで、罪を赦して下さったから。愛されているから愛するのです。」と答えをいただかれました。後に 、 そのお父さんも救われ、病を患われたが、先生が介護に当たり、お父さんは天国に召されたのです。
私たちには、主であるイエス様が命じておられるのです。十字架にかかり、罪を赦して下さった方が、「愛しなさい。そして、父母を敬いなさい」と言っておられるのです。
2,神様は祝福を与える
もう 一つは申命記5章 16 節にも出て いますが、長寿です。長生きです。ストレスを受ける人は短命です。しかし、安らぎが与えられ、平安な人は、心が穏やかで、長く生きることが出来ます。それが、神様の私たちに与えられる祝福です。
それにもっと素晴らしいことは、永遠のいのちが与えられることです。長寿と言っても、この世では永遠に生きられません。神さまは私たちに、イエス・キリストを信じる者には永遠のいのちを与えると約束されています。
そして、第二のことは、幸せです。幸福になると言うことです。幸福は金では買えません。しかし、幸福になることが出来ます。それ は、神様の愛によって幸せになれるのです。愛されることが最大の喜びです。
救世軍の山室軍平は、岡山県の貧しい田舎で生まれました。身体はひ弱で、病気ばかりしていました。そんな子どもを、お母さんは愛し、不憫に思い、心に願い事をしたそうです。それは、軍平が元気に成長し、神様に喜ばれ、人の役に立ちますようにと、「卵断ち」をしました。その村で一番の栄養源は卵だったそうです。それを「一生食べませんから、軍平を元気にし、人にも喜ばれるようになりますように」と祈って育てられました。やがて、山室軍平はイエス・キリストを信じ、 素晴らしい伝道者になり、指導者にもなりました。それでもお母さんは卵断ちを生涯やめなかったそうです。なぜならお母さんは我が子を何よりも愛していたからです。
彼はそのお母さんの愛に感激したそうです。そしてそれ以上に、自分を愛し、十字架の上で罪を赦し、神の子として受け入れてくださる、イエス様の愛を喜んだのです。