「未来に備えよ」

2021年7/4 第一主日礼拝
ー西本耕一牧師ー

 


音声メッセージです。

 

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【聖書】テモテへの手紙第一 第6章17~19節
:17 今の世で富んでいる人たちに命じなさい。高慢にならず、頼りにならない富にではなく、
むしろ、私たちにすべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置き、
:18 善を行い、立派な行いに富み、惜しみなく施し、喜んで分け与え、
:19 来たるべき世において立派な土台となるものを自分自身のために蓄え、まことのいのちを
得るように命じなさい。

 

メッセージ概要

 パウロは偶像礼拝の盛んなエペソで伝道し、多くの人が救われ教会が誕生しました。そのエペソに、彼の弟子とも言うべきテモテを後任として遣わしました。彼は若く 、経験も十分ではありませんでしたが、この手紙を通して励ましが与えられ 、良き働きをなすことができたのです。今日でも私たちはこの手紙から学ぶべき大切なことを見ることができます。

1,神に望みを置く
 パウロは最初に、この世でのクリスチャンとしての生き方をテモテに語っています。それは神に望みを置くということです。望みを置くとは、信じると言うことです。私たちはいつも神様に自分の希望を置いているでしょうか。委ねているでしょうか。

 アダムとエバはこのところで失敗しました。なぜなら彼らは希望を神に置かなかったのです。それどころが悪魔にだまされて 、 自分たちが神のようになりたいと願ったのです。残念ながら私たちは神にはなれません。神に造られた者が神のようになることはできないのです。できるとしたら、神は必要ではなくなるのです。私たちにできることは、神のようになることではなく、全能の神、すべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くことです。

神様はすべての物を惜しみなく与えて下さいます。ケチな神様ではありません。溢れるほどに豊かな方です。ですから私たちが神を養うのではなく、神様が私たちを養ってくださる方です。ですからダビデは、「主は私の羊飼い、私には乏しいことがない」と詩篇 23篇で謳っているのです。しかも聖書には「楽しませる」とあります。神様は私たちに重荷を負わせて苦しめる方ではないのです。むしろ私たちの重荷を負ってく ださり、私たちに喜びと希望を与えて下さる方なのです。ですから私たちは私たちを愛し、豊かに与えて下さる方に望みを置いて生きるべきなのです。

 エペソは偶像礼拝の盛んな所でした。ほ とんどの人はこの世で豊かになることを目指し、この世の富を当てにしてい ました 。しかし、この世の富は私たちに幸せを与えません。私たちに永遠のいのちを与えてくれません。むしろ私たちが 、富を守らないといけないような立場にあるのです。ですからイエス様は、この世に宝を蓄えるのでなく 、天に宝を蓄えなさいと言われたのです (マタイ 6:19,20)。

 そして高慢にならないことです。この世の富に望みを置くと、人間は高慢になり神を神と敬わないで横暴に振る舞います。しかしそれは命取りになってしまうのです (ルカ 12:19,20)。

2,喜んで分かち合う
 逆にパウロは 18節で積極的に行うべきことを示しています。 特 に「惜しみなく施し、喜んで分け与え」ることを奨励しています。なぜなら神様が豊かに私たちに与えて下さるからです。神様から豊かに与えられたなら、豊かに与えることができます。分け与える豊かさの中に私たちの喜びがあります。

ですから本当の豊かさは、どれだけ自分が蓄えているかより、どれだけ自分が献げられるかに、本当の豊かさがあるのです。キリストは惜しみなく私たちに愛情を 注ぎ、それこそいのちをも私たちに与えて下さったのです。そこに愛の豊かさがあり、キリストに愛さ れている者は喜んで献げることができるのです。

3,未来に備えよ
 そしてもう一つ大切なことは「未来に備える」ことです。来たるべき世とは天国のことです。
その前に、私たちは神の御前に出なければなりません。そのところで私たちに問われるものがあります。
どのように生きていたかということです。神様が問われるのは、立派な行いだけではないでしょう。むしろ私たちが如何に愛の中に生きていたのか。すなわち神に愛され、そしてその愛を豊かに分かち合い、喜びの生涯を過ごしてきたのかということです。それは楽しませてくださる神に望みを置いて生きてきたということです。

 最後まで残るのは「信仰と希望と愛」です コリント 13:13)。その中で一番優れているのは愛です。私たちの肉体のいのちはやがて尽きます。しかし愛は永遠に滅びません。神の愛によって生かされるいのちを私たちは信仰によって 頂く ことができるのです。そしてその愛によって生かされます。それを私たちの人生の土台とさせていただき、来たるべき世に備える者とさせていただきましょう。

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