2021年12/19 第三主日
クリスマス 主日礼拝
ー西本耕一牧師ー
- 【聖書】 ルカの福音書 2章 11節
- :11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
メッセージ概要
皆さん、クリスマスおめでとうございます。
今日は救い主キリストがお生まれになったことを祝うクリスマス礼拝です。このように世界中で 2000年近くお祝いされているイベントは他にはありません。なぜクリスマスがお祝いされるのでしょうか。
それは私たちを救うために、神のひとり子が人となって私たちのところに来て下さったからです。クリスマスにはごちそうを食べる方も多いと思います。一人で食べるよりは親しい人と一緒に食べるのが楽しいと思います。またプレゼントをもらえれば嬉しいものです。
教会では愛餐会がありましたがコロナ感染のため中止となりました。残念ではありますが神様は私たちに素晴らしいプレゼントを用意しておられます。それはイエス・キリストです。
1,クリスマスは今日
キリストの誕生を祝うクリスマスは 12月 25日とされていますが、実際は春ごろと思われます。聖書には日付は記されていません。これは日にちのことよりも、今、今日というところに重点があると思います。 2000年前のいつ頃というより、今このときがキリストの誕生、私たちのところに来られた。ということが大事なことです。
キリストはナザレの家畜小屋で生まれたといわれていますが、宿屋には居場所がなかったと聖書に記されています。誰も注意を払わなかったし、関心もなかった。それは今日でも、クリスマスにはごちそうを食べてプレゼントをもらいますが、なぜお祝いするのか、その理由を知ろうとする人は少ないのではな いかと思います。
しかし全能の神様は、私たちを愛するが故にひとり子をこの世に降して下さいました。そしてその理由がわかるとき、それが真のクリスマスの日となるのです。
2,クリスマスは私たちのため
御使いは、野宿をしていた夜番の羊飼いたちに「あなたがたのために救い主がお生まれになりました」と告げたのです。この羊飼いたちは、いわゆる最下層の人たちです。日銭で雇われ、その日暮らしの貧しい人たちです。神様は、神殿で仕えている祭司でもなければ、国を支配している王でもなく、貧しい羊飼いたちに救い主が生まれたと知らせら れたのです。それは私たちにも与えられる素晴らしい知らせです。あなたを助けてくれる救い主がおられる、その知らせが私たちにも届けられているのです。
3,キリストは私たちのために
御使いは「この方こそ主キリストです」といいました。キリストはあなたの人生の主である。雇い主よりももっと偉大な方であり、人生を支配される方だと言ったのです。雇い主は金はくれても命はくれません。しかし人生の主であるキリストは命を与えて下さる方です。
キリストとはメシア救い主です。なにを救われるのか、貧困からか、空腹からか、私たちを滅びから 救われる方です。マタイ 1:21には「この方がご自分の民をその罪からお救いになる」とあります。罪とは的外れ、神から離れ、 背いているという意味があります。愛から離れているのです。
「クリスマス・キャロル」という小説があります。スクルージは強欲で、共同経営者の葬式でも香典を取っていく人でした。キャロルの子どもたちにもケチで飴さえあげません。イブの晩、三人のゴーストが現れ、過去の楽しかったクリスマス。現在、知り合いたちの、楽しい家族団らんのクリスマス。
一方で末っ子が重い病でいる家庭のクリスマス。そして未来のクリスマスは、大金持ちの家に一人の男が死んでいる。人々は悲しむどころか男からはぎ取り、家の者を盗んでいく。なんと、その 死んだ 男はスクルージだった。彼は夢から覚めて、悔い改め、甥の家族の招待を喜んで受け、貧しい雇い人の給料を上げる、キリストの誕生、クリスマスが彼を優しく愛にあふれた人間に変えたのです。
キリストは私たちの人生の主です。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。…すべてが新しくなりました。」 (Ⅱコリント 5:17)。神様は私たちを愛し、愛にあふれる人に変えて下さるのです。