2022年 9/18
第三主日 召天者合同記念礼拝
ー西本耕一牧師ー
- 【聖書】 ピリピ人への手紙 3章 20~21節
- :20 しかし、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主として来られるのを、私たちは待ち望んでいます。
:21 キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。
メッセージ概要
今日は召天者合同記念礼拝ということで、ご遺族の方々も共に礼拝に出席して下さり感謝します。
先に天に召された方々の写真を並べ、在りし日の姿を思い忍ぶと共に、私たちに生きる希望を与えて下さる神様に感謝をささげたいと思います。
「私たちの希望」と題してメッセージを語りますが、ここに3つの大切なことがあります。
1,私たちの国籍‒天国市民権
私たちの国籍は天にあるとパウロは言いました。私たちの最終的に行くところは天国です。
死んだら一体どこに行くのだろうか、私たちは不安におもうかもしれません。しかしキリストを信じたら天国に行ける。天国の市民権が与えられている。これは大きなことです。
パウロはユダヤ人でしたが、ローマの市民権を持っていました。ですから、不当逮捕されても釈放される、最期には皇帝に直訴する、そのような権利が与えられていたのです。
ですから私たちもイエス・キリストを信じることによって、天国の市民となることが出来るのです。そしてキリスト共同の相続人、天国を受け継ぐことが出来る。そこに永遠に生きることが出来るのです。
2,キリストが迎えに来られる
私たちが地上の生涯を終えるときに、キリストが迎えに来られます。「キリストが救い主として来られる」とありますが、ヨハネ14章3節に「わたしが行って、あなたがたに場所を用意したら、また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。」と約束されているのです。
私たちの力で天国に入るのではなく、天国にキリストは私たちを迎え入れて下さる。
ですから、イエス・キリストを信じるなら、死の恐れはなくなります。イエス・キリストは救い主、私たちを天国に導いて下さる方です。天国から来られて、私たちを天国に連れて行って下さるのです。
ですから、この方を信じる。ただこれだけのことです。イエス・キリストは「あなたがたは心を騒がせてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」と言われました。私たちのすることは、ただイエス・キリストを信じる、信頼してすべてをお任せすることです。そうするなら、私たちは天国に入ることが出来るのです。
3,栄光の姿に変えられる
では、私たちは天国でどのように生きることが出来るのでしょうか。
21節には「私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えて下さいます。」と約束されています。
私たちの身体はピークを過ぎると衰えてきます。体力がなくなり、記憶も定かではない、自分自身が情けなくなってしまうこともあります。しかし天国ではそうではありません。病気もありませんし、衰えることもありません。私たちは変えられるのです。復活されたキリストの栄光の体と同じ姿に変えられます。
私たちが自分を変えようと努力するのではなく、キリストご自身が私たちを変えて下さるのです。
「万物をご自分に従わせることさえできる」とありますが、ガリラヤ湖で突風が吹き船が沈みそうになったとき、キリストは風と荒波をしかりつけ静まったことがありました。(ルカ8:23~25)弟子たちは「風や水までが従うとは、いったい故お方はどういう方なのだろうか」と驚きましたが、万物をも従わせうる力をもっている方です。その力によって私たちを変えることが出来るのです。
力と訳されていることばはエネルギーという意味があります。キリストはエネルギーを私たちの内に与えて下さいます。
ですから、神様が約束してくださっている希望は失望に終わることはありません。
私たちを天国の民として迎えて下さり、キリストが迎えに来て下さる。卑しいからだをも、キリストの栄光の姿に変えていただける。この希望を持って信仰を持って歩んでまいりましょう。