「信仰の戦い」

2022年 10/9
第二主日 礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 


 

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【聖書】  エペソ人への手紙 6章 10~13節
:10 終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。
:11 悪魔の策略に対して堅く立つことができるように、神のすべての武具を身に着けなさい。
:12 私たちの格闘は血肉に対するものではなく、支配、力、この暗闇の世界の支配者たち、また天上にいるもろもろの悪霊に対するものです。
:13 ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、一切を成し遂げて堅く立つことができるように、神のすべての武具を取りなさい。

 

メッセージ概要

 私たちは日頃の生活において予期せぬトラブルに巻き込まれたり、不安や恐れにとらわれるようなことがあると思います。様々な原因があると思いますが、一つには、神に敵対しているサタン悪魔の私たちに対する攻撃があると言うことです。

今日の聖書の箇所では、特に悪魔との戦い、信仰の戦いであるとパウロは、エペソの人たちに語りました。それはまた今日生きている私たちにも語られているメッセージです。

1,悪魔の策略
 パウロはエペソで伝道しているとき大きな迫害に遭いました(使徒19章)。神殿の模型を作って売っている職人たちが反対したのです。しかしこの事についてパウロは、エペソ6:12で、「私たちの格闘は血肉に対するものではなく」と言っています。人ではなく、その背後にあって人を操る悪魔サタンとの戦いであるということです。

確かに目に見えるのは、人の妨害や人とのトラブルが実際にあります。しかしその大元は、この世を支配する悪魔サタンです(エペソ2:2)。サタンには闇の世の力があります。そしてこの世を支配しています。悪魔は策略家です。攻撃は単純ではありません。アダム・エバのときから、巧妙に人に近づき、肉の弱さ、欲望の弱点を突いて心に攻めてきます。アダムとエバは神のように立派になりたい思いがありましたが、悪魔の企みによってだまされ、取って食べてはいけないと言われていた、園の中央にある木の実をとって食べたのです。それはサタンがアダム・エバを神様から離して滅ぼそうとした計略でした。


そのように、サタンは人の心の隙を突いて神様から私たちを引き離そうとするのです。またこの世の支配者たち権力をも使って私たちに戦いを挑んできます。悪魔の策略は巧妙であり、油断できないものです。

2,神の武具を身につける
 悪魔との戦い、その策略に対抗するためには、神の武具を身につける必要があります。その武具に関しては、具体的に14節以降に出てくるのですが、私たちが悪魔に対抗できるのは、私たちの力や知恵に依るものではないということです。

たとえば、Ⅰサムエル17章に出てくるダビデとゴリヤテの戦いです。ダビデはサウル王の立派な武具を身につけたのではなく、川原で拾った石と石投げで対抗したのです。向かってくるゴリヤテに対して、石一つでゴリヤテを倒したのです。


ですから、悪魔に対抗するためには人間的な対抗手段を考えたり、特別なものを備えたりする必要はありません。神様は私たちに必要な武具を神様ご自身が備えて下さるのです。心配はありません。

3,信仰に堅く立つ
 このところで、最も大切なことは何か。それは「堅く立つ」ということです。このことばは11節と13節に2度繰り返して語られています。これは単に自分自身がしっかりして立つというより、堅固な土台の上に立つという意味合いの方が強いと思います。

その土台とは何か。イエス・キリストです。キリストの上にしっかりと立つ。キリストが私を支えて下さる。キリストが私を守り、武具を備えて戦わせて下さる。という信仰です。

ですからパウロは「主にあって、その大能の力によって強められなさい」と言っています。キリストのうちにある、キリストによって守られている。「神が味方であるなら、だれが敵対できるでしょう」(ローマ8:31)という信仰です。

エペソの教会は偶像崇拝の強い地域にあって、建てられたのです。でも、その信仰の土台はイエス・キリストでした。「これに信頼する者は慌てふためくことがない」(イザヤ28:16)


教会は勝利していったのです。そして今日も福音は伝え続けられているのです。

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