「いのちの水の川」

2023年 7/30
第五主日 礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 

 


 

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【聖書】
詩篇 46篇4~7節
:4 川がある。その豊かな流れは 神の都を喜ばせる。 いと高き方のおられる その聖なる所を。

:5 神はそのただ中におられ その都は揺るがない。 神は朝明けまでに これを助けられる。

:6 国々は立ち騒ぎ 諸方の王国は揺らぐ。 神が御声を発せられると 地は溶ける。

:7 万軍の主はわれらとともにおられる。 ヤコブの神はわれらの砦である。 セラ

 

メッセージ概要

 

 連日猛暑が続いています。熱中症にならないように気をつけなければなりません。水分補給が大切です。体に水が必要なように、私たちの魂・心にもいのちの水は必要です。

 イエス様はサマリヤに行かれたとき一人の女性と話をしました。井戸の傍らで「この水を飲むものはまた渇く。わたしが与える水を飲むものは、渇くことがないばかりかいのちの水が湧き上がるであろう」と言われました ヨハネ4:14)。

 しかしそれは唯の水のことではなく、神様が私たちに与えてくださる御聖霊のことを言われたのです。

 私たちは渇きます。喉だけでなく心も渇くのです。心の渇きは水では満たされません。私たちには慰め、また愛が必要です。私たちの心を満たすのは神様以外にはおられないのです。パスカルは「心の中には空洞がある。満たされるのは神だけだ」と言いましたが、神様は私たちの心を満たして下さる方です。

 

1,喜びがある

 4節に「豊かな流れは、神の都を喜ばせる」とあります。水は私たちになくてはならないものですが、天国でも川が流れています。黙示録22:1 に「いのちの水の川」が神と子羊の御座から流れ出て、いのちの木があり諸国の民を癒やすとあります。

 今は猛暑で世界的にも酷暑が続き人々は暑さに憂い、大きな火事も起こっています。しかし真に天国はいのちの水の川で潤され、民は癒やされ呪いも闇もまったくない新しい世界です。その中にやがて私たちは入らせていただき、永遠に過ごすことができるのです。

 

2,神の都は揺るがない

 5節に「神はそのただ中におられ、その都は揺るがない」とあります。
そして「神は朝明けまでにこれを助けられる」と続くのですが、この事はヒゼキヤがユダヤの王となったときに起こりました。

 北のアッシリアが攻めてきて北イスラエル王国が滅ぼされ、ついにはエルサレムが18万にも上る敵に攻め囲まれて、もう陥落するのではないかと思われたときがありました。

 しかしその時ヒゼキヤ王は灰を被り、粗布をまとって神様にお祈りしたのです。

 預言者イザヤにも祈りの応援を求めました。また彼はトンネルを掘ってギホンの泉やシロアムの池から水を引っ張ってきたのです。水がなくては生きていけません。それでエルサレムにいた人たちは安心したと思います。

 なによりも「神はそのただ中におられる」ことが大事です。すべてのものがそろっていたとしても、神がおられなければ勝利することはできません。

 神様は一夜のうちにアッシリア軍18万5千を討ち滅ぼされたのです。

 

3,主が共におられる

 7節に「万軍の主はわれらとともにおられる」共におられるはヘブル語で「イマヌー」です。インマヌエル―神我らと共にいます。と言うことです。神が味方であるなら誰も恐れる必要はありません。今の時代はまさに、6節「国々は立ち騒ぎ諸方の王国は揺らぐ」ような状態です。ウクライナでの戦争、台湾の危機、北朝鮮のミサイル、円安物価高、様々な問題で揺らぎ、人々は立ち騒いでいます。しかし神が味方であるなら誰も敵しようがありません。

 神様は私たちに勝利を与えて下さいます。罪を犯し失敗したヤコブは杖一本で家を出て行きましたが、彼は神を信じ従って行き、苦難の末に神様の祝福を受け豊かになりました。

 彼は信仰によって勝利者となったのです。

 私たちも同じです。信仰によって神の勝利に与ることができるのです。私たちもまた神の水、すなわち聖霊によって心潤され、平安が与えられ、勝利していく者とさせていただきましょう。

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