2025年 11/30 第四主日
Ⅰアドベント 特別礼拝
ー伊藤 初 台湾宣教師ー
- 【聖書】
ルカの福音書 10章25~37節 - 25:
さて、ある律法の専門家が立ち上がり、イエスを試みようとして言った。「先生。何をしたら、永遠のいのちを受け継ぐことができるでしょうか。」
26:
イエスは彼に言われた。「律法には何と書いてありますか。あなたはどう読んでいますか。」
27:
すると彼は答えた。「『あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』、また『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』とあります。」
28:
イエスは言われた。「あなたの答えは正しい。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。」
29:
しかし彼は、自分が正しいことを示そうとしてイエスに言った。「では、私の隣人とはだれですか。」
30:
イエスは答えられた。「ある人が、エルサレムからエリコへ下って行ったが、強盗に襲われた。強盗たちはその人の着ている物をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。
31:
たまたま祭司が一人、その道を下って来たが、彼を見ると反対側を通り過ぎて行った。
32:
同じようにレビ人も、その場所に来て彼を見ると、反対側を通り過ぎて行った。
33:
ところが、旅をしていた一人のサマリア人は、その人のところに来ると、見てかわいそうに思った。
34:
そして近寄って、傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで包帯をし、自分の家畜に乗せて宿屋に連れて行って介抱した。
35:
次の日、彼はデナリ二枚を取り出し、宿屋の主人に渡して言った。『介抱してあげてください。もっと費用がかかったら、私が帰りに払います。』
36:
この三人の中でだれが、強盗に襲われた人の隣人になったと思いますか。」
37:
彼は言った。「その人に憐れみ深い行いをした人です。」するとイエスは言われた。「あなたも行って、同じようにしなさい。」
メッセージ概要
私が奉仕していた台湾の台中の教会では、人との繋がりを大切にした伝道が行われています。台湾で出会った友が教会に来てくれるようになった経験を通して、宣教とはまず周囲の人々の友となることから始まると教えられました。では、本当の友となるために必要なことは何でしょうか。
1,イエス・キリストを信じることです。
人から裏切られたと感じることがあっても、私たちには罪の身代わりとなり十字架にかかられた最高の友イエス様がおられます。イエス様を信じ受け入れる時、周囲の人を愛する力が与えられるのです。
2,イエス・キリストに繋がることです。
常に主に固く結ばれ、喜びと平安に満たされる時、私たちは神の愛を運ぶ器となります。
それはまた教会に繋がることでもあり、そこで神の愛を学び、人を愛することを学んでいくのです。
3,イエス・キリストに倣うことです。
主は「あなたも行って同じようにしなさい」と語られました。私たちが友となろうとする時の最良の模範はイエス様です。
主の姿に倣い、友となっていく時、その人の内にイエスの愛による感動を与えることができるでしょう。
宣教は特別な方法ではなく、信じ、繋がり、倣うことを通して、周囲の人々に真の友となり、神の愛を伝える歩みなのです。