「渇きを満たすもの」

2020年8/2 第一主日礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 

音声メッセージです。

 

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【聖書】ヨハネの福音書 4章13,14節
:13
イエスは答えられた。「この水を飲む人はみな、また渇きます。
:14
しかし、わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇く ことがありません。わたしが与える水は、その人の内で泉とな り、永遠のいのちへの水が湧き出ます。」 イエスは彼に言われた。

 

メッセージ概要

梅雨が明け、盛夏を迎えました。一年でも最も暑い季節となりました。のどが渇きます。水分補給も十分にしなければ熱中症になります。
私たちには肉体の渇きとともに、心の渇き、たましいの渇きを覚えるものです。その解決をイエス・キリストは私たちに与えて下さいます。

1,満たしきれないもの
イエス様は南のユダから北のガリラヤに行こうとされたとき、ユダヤ人が通らないサマリヤに行かれました。そこには大切な目的がありました。スカルと言うところにヤコブの井戸がありました。ヤコブはアブラハムの孫にあたり、欲深い人でしたが試練の中にも神様を信じて、祝福され豊かな人になったのです。その井戸に来られたとき、一人の女の人が水をくみにやってきました。普通は、朝早くか夕方に水をくむのですが、理由があって一番暑いときに来たのです。その時にイエス様は、「この水を飲む人はみな、また渇きます。」と言われたのです。確かに私たちは肉体の渇きを覚えます。また渇きを知らなければなりません。熱中症になります。クーラーの効いた涼しい部屋でも、水を飲まなければ熱中症になり、命に関わることになります。
体も渇きますが、私たちは心を持って生きています。身体的に満ちていても、心が満たされなければむなしいものです。じつは、このサマリヤの女の人は、満たされていない人生を歩んでいたのです。それは後の会話で解ります。16 節では「あなたの夫をここに呼んできなさい」とイエス様は言われ、彼女は「夫はいない」と答えました。しかもイエス様はさらに「夫が 5 人いたが、今のは夫ではない」とずばり指摘されたのです。この女の人の渇きの原因は、異性関係にあったのです。そして彼女の心は満たされませんでした。それどころか、世間からは不貞の女と見なされ、水をくみに来るのも人目をはばかって最も暑いときにしか井戸に来られなかったのです。まさに、渇ききった満たされない生活をしていたのです。

2,渇きを満たすもの
それではいったい何が彼女を満たすことができるでしょうか。イエス様は 10 節で、「その人は生ける水を与えたでしょう。」と言われました。生ける水があるのです。しかも、その水を飲むならば、いつまでも決して渇くことがないのです。しかも、その人のうちで泉となり、永遠のいのちへの水がわき出るのです。そのいのちの水とは、御聖霊です。御聖霊はもう一人の助け主です。イエス様の代わりに、私たちを慰め励ましを与え、助けて下さる方です。

以前は特定の人にしか御聖霊は働かれませんでした。しかし、ペンテコステ以降は、老若男女を問わずすべての人に与えられ、さらに大きな働きをなされます。この女性も変わりました。直接イエス様と出会い、すべてが明らかにされ、しかもこの女性はイエス様に本当のことを全部打ち明けたのです。そして何もかも、重荷が取り除かれたのです。その証拠に、彼女は大切な水瓶を置いて、町へ行きイエス様がキリストであることを証ししたのです。そして、サマリヤの町の人たちが大勢イエス様の所に来て信じ救われたのです。彼らは本当にこの方が世の救い主だと分かったと言ったのです(42 節)。
願わくは私たちも、この女の人のように心の渇きが癒やされ、そして満たされ、喜びを持って渇きを癒やして下さる方を証しするものとさせていただきたいと思います。