2021年10/24
第四主日 伝道礼拝
ー西本耕一牧師ー
音声メッセージです。
- 【聖書】 ヨハネの手紙第一 5章 4～5節
- :4 神から生まれた者はみな、世に勝つからです。私たちの信仰、これこそ、世に打ち勝った勝利です。
:5 世に勝つ者とはだれでしょう。イエスを神の御子と信じる者ではありませんか。
メッセージ概要
私たちはこの世に生きていますが、様々な困難や苦しみを覚えるときがあります。中には生きていることがつらいと言われる方もあります。
しかしこの聖書には、「世に勝つ」という言葉が３回出ています。
１，誘惑に勝つ
聖書のはじめ創世記には、さまざまな初めの事が出ています。天地創造のはじめや、人間のはじめ、そして罪のはじめがあります。最初の失敗は、アダムとエバから始まりました。エデンの園でなに不自由のない生活をしていました。
ところがそこに悪魔サタンが出てきて、アダムとエバを誘惑したのです。園の中央にある木の実をとって食べると、神のようになれる。彼らはこのことを聞いて胸をときめかしました。自分も立派な神様のようになれるんだ。なりたい。でも、取って食べたら死んでしまう、と神様は言われた。取って食べてはいけないんだ。 しかし、彼らは誘惑にまけてしまったのです。そして、木の実を食べ、裸であることがわかり、自分を隠し、神様の前から消えたのです。しかし神は全能です。すぐに居場所はわかりました。しかし、彼らは謝りませんでした。相手のせいにしました。そのことの故に、彼らはエデンの園に住むことはできなくなり、荒れ果てたところで土地を耕し、苦労して子どもを産むことになったのです。
今日でも、私たちは誘惑にまけてしまうことがあります。どうすれば、誘惑、自分の弱さに打ち勝つことができるでしょうか。実は、信仰によって打ち勝つことができるのです。
どのような信仰でしょうか。イエスを神の御子、救い主と信じる信仰です。イエス様が、こんな弱い自分を助けて下さるのだ、という信仰です。イエス・キリストはサタンの誘惑に勝利されました。バプテスマのヨハネから洗礼を受けられた後、荒野に行かれて悪魔の誘惑に会われたのです。悪魔は石をパンに変えてみろと言いました。しかし、イエス様はその言葉を退けて、「人はパンのみで生きるのではなく、神の口からでる一つ一つのことばによって生きるのである」と言われたのです。
悪魔は、この世の栄華を見せて誘惑しましたが、すべて聖書 の言葉によって勝利されたのです。ですから、私たちがもし、誘惑に会うとき、どうしたらよいか迷うとき、イエスを神の御子、救い主と信じるときに救いの道は開かれ、サタンに打ち勝つことができるのです。
ある人は山で道に迷いました。広い道と狭い山道があり、広い道に行きました。ところが森の奥深くにゆき、行き止まりとなったのです。それは木を切り出し運ぶための道路だったのです。引き返し、険しい山道を歩いて行くと山小屋にたどり着いたそうです。人間の判断はときに誤ってしまうことがあります。しかし、救い主イエスを信じているなら、たとえ迷っても正しい道に導かれるのです。信じるなら勝利と平安が心に与えらます。
２，世に勝つ信仰
キリスト教の信仰は世に勝つ信仰です。お金が儲かるとか、病気がなおる事も大事ですが、最も大切なのは自分が人生の勝利者になることではないかと思います。別の言い方で言うなら、自分自身に勝利すると言うことです。
この世は競争社会です。また人の目も気になります。私たちの心は「人は自分をどう思っているのか。どう見ているのか。」気になることではないかと思います。逆に「神様は自分をどう見ておられるのか」、気にする人は少ない と思います。
人生の疲れの大部分は人間関係にある、とある人が言っていましたが、人との比較、人を恐れることがストレスの原因ではないでしょうか。
しかし私たちには勝利の道があります。キリストは「私はすでに世に勝った」と言われました。そして平安を与えると約束されています (ヨハネ 16:33) 。
どのようにして勝利することができるのでしょうか。それは十字架による勝利です。「あの十字架の上で、キリストは私の悩みも悲しみも痛みも苦しみも負って下さった」、と信じることです。その信仰により、私たちの心の中にある苦しみや 悩み痛み悲しみを、キリストは取り除いて下さるのです （ヨハネ 1:29) 。そうするなら、私たちの心は軽くなり、すべての重荷から解放されるのです。しかもイエス・キリストは死にさえも打ち勝たれました。
死の中から復活され、弟子たちにあらわれ、弟子たちは喜びに満たされて、その喜びのおとずれは全世界に伝えら れているのです。
私たちもまた、イエス・キリストを信じ、さまざまな誘惑や試練、死にさえも打ち勝たせていただき、喜びの人生を歩ませていただきましょう。
