「キリストのからだを建てる」

2022年1/9 第二主日礼拝
ー西本耕一牧師ー

 


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【聖書】 エペソ人への手紙  4章 12~16節
:12 それは 、 聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ 、 キリストのからだを建て上げるためです。
:13 私たちはみな、神の御子に対する信仰と知識において一つとなり、一人の成熟した大人となって、キリストの満ち満ちた身丈にまで達するのです。
:14 こうして、私たちはもはや子どもではなく、人の悪巧みや人を欺く悪賢い策略から出た、どんな教えの風にも、吹き回されたり、もてあそばれたりすることがなく、
:15 むしろ、愛をもって真理を語り、あらゆる点において、かしらであるキリストに向かって成長するのです 。
:16 キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります。

 

メッセージ概要

エペソ人への手紙は私たちに教会の姿を見させるものです。この手紙を通して神様が願っておられる教会が、私たちをして建て上げられていくなら幸いなことです。

1,キリストに似た者となる
 教会は一人では建てられません。13節に「私たちはみな」とありますが、救われたお互いがともに建て上げていく、それが教会です。私たち一人ひとりは異なった者です。一人として同じ人はありません。しかしなぜ教会は一つになれるのか。それが教会の不思議なところであり、神様が働かれるところのものである、と言うことです。13節には「神の御子に対する信仰と知識において一つとなり」と記されていますが重要な言葉です。御子に対する信仰、つまりイエス・キリストを自分の救い主として信じることです。教会に来ている人達の一つの共通点は、同じ救い主イエス・キリストを信じている というところにあるのです。

 もう一つは、その後に続く「知識」です。神の御子…どんな方なのか、そのことを知っているという点において一致があるのです。御子に対する知識とは、手短に言うならキリストの十字架と復活を知っていると言うことです。しかしそれは机上の学問のように知識として知っているだけのものではなく、自分の心の中に受け入れる、自分の心の実体験としてキリストの十字架は私のためのものだ、キリストの復活は私の信仰の希望であると心に信じている。その知識をお互いが共有しているのです。それが知識において一つとなり、救われた人はキリストの十字架と復活を「知識」として心の内にもっており、一つとなることができるのです。

2,神の愛のうちに成長する
 信仰において「成長する」ことがあります。信じた初めと、その後では違いが出てきます。人間でも子どもの時があり、成長して大人になるのです。
14節には「私たちはもはや子どもではなく」とあります。ここでの子どもは、「未熟、子どもじみた」というように使われる言葉です。決して成熟した大人ではない意味です。私たちはいつまでも子どもであってはいけないのです。信仰において大人となり、何でも受け入れられる、忍耐と寛容を持つ、すなわちキリストに似た者となって成長していく。13節にある「キリストの充ち満ちた身丈にまで達する」事なのです。

14節には「教えの風に吹き回される」という言葉が出ていますが、この世にはいろんな考え方や情報が洪水のように押し寄せてきます。私たちはそのようなものに翻弄されてはいけません。ガリラヤ湖で嵐の中、舟をこぎあぐねている弟子たちにイエス様が近づかれ、ペテロはイエス様の所へ水の上を歩き出しましたが、途中で波風を見て怖くなり、沈みそうになりました。しかしイエス様は手を伸ばし「信仰の薄いものよ、なぜ疑ったのか」と言って彼を引き上げられました。

 私たちもこの世のいろんな考え人間の思いに翻弄されます。しかし救って下さるのはイエス・キリストです。私たちを引き上げ、平安の中にご自身の栄光を現されます。私たちはそのキリストに向かって、一人ではなく全体として、キリストの身体となって共に成長していくのです。

 15節には「からだ全体」とあります。からだには手や足、胴体のそれぞれの部分があります。それらは、独立して一部だけが大きくなるのではないのです。一部だけが大きくなれば異常です。からだ全体がともに成 長するのです。

 さらに 15節で「それぞれの部分がその分に応じて働く」とありますが、12節にも「奉仕の働き」とあり、同じ事を意味しています。教会の奉仕とは何か。礼拝です。礼拝が第一の奉仕です。私たちは神様を礼拝する、このことを大切にしたいと思います。それぞれ賜物があり奉仕していますが、キリストを礼拝する。それが教会の働きであり、教会は「愛のうちに建てられる」、それが教会の姿なのです。私たちはキリストの愛と十字架の罪の赦し、復活希望を持って神様を礼拝しともに成長する者とさせていただきましょう。

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