「生ける望み」

2022年2/20 第三主日礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 


 

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【聖書】 ペテロの手紙第一 1章 3~4節
:3 私たちの主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。
:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。

 

メッセージ概要

 今、コロナ感染の急速な拡大で先の見通せないなかにありますが、神様は私たちに生きる希望を与えて下さいます。

1,生きる希望が与えられる
 神様を信じることの素晴らしさは何かというと「生きる希望が与えられる」ことです。本当に不思議ですが、年を取りベッドで寝たきりになったとしても、神様は生きる希望を与えて下さいます。

 聖書にある生きる希望とは、この世の生活だけのことではありません。この世でももちろん生きる希望が与えられるのですが、たとえ死んでも生きることができる、その希望を与えられるのです。

 それはキリストの復活に由来します。「イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって」 (4節) とありますが、私たちの生きる希望はキリストの復活にあるのです。復活とは、死に打ち勝つことです。死に飲み込まれない、それに勝利して栄光の中に入らせていただける。その約束がイエス・キリストを信じる者に与えられるのです。

 どうすれば私たちは生ける望みを持つことができるでしょうか。新たに生まれることです。新たに生まれるとは、救い主イエス・キリストを自分の心の中に受け入れることです。

 キリストを自分の主として信じて従うことです。父なる神はキリストを私たちのもとに遣わされました。それは十字架によって全ての罪が赦され、キリストの復活のいのち、永遠のいのちに与って新しく生きるためです。3節の初めには「主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように」と賛美がありますが、イエス・キリストはいつも父なる神様に祈られました。十字架にかけられる前、ゲツセマネの園で血の汗を流して祈られたのです。それほど父なる神様と親しく、また全てを委ねて、従順に従われたのです。それは私たちに対する手本でした。私たちもそのように生きることを示されたのです。

 もちろん、この手紙を書いたペテロもイエス様の生涯を見てきました。

 彼はゲツセマネの園では眠りこけていましたし、最期の時もイエス様を見捨てて逃げました。それでもイエス様は「あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った」と言われ「立ち直ったら兄弟たちを励ましなさい」とイエス様に言われたのです。

 ですから、小アジアに逃げたクリスチャンたちを励まし、彼らはそこで伝道したのです。そこはかつてパウロが行くのをとどめられた所です。しかしそこで福音が伝えられたのです。

2,天に資産がある
 それではなぜ、迫害されていわば落ち延びたクリスチャンに伝道する力があったのでしょうか。それは彼らの希望がこの世だけのものではなく、天国の希望があったからです。
 4節に「朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにして下さいました」とあります 。

 神様が私たちに天国の資産を受け継ぐようにして下さっているのです。ですから私たちは心配する必要はありません。すべては神様によって備えられているのです。

 パウロは「私たちはキリストと、栄光をともに受けるために苦難をともにしているのですから、神の相続人であり、キリストとともに共同相続人なのです。」 (ローマ 8:17)と語っています。また「自分のために、天に宝を蓄えなさい。そこでは虫やさびで傷物になることはなく、盗人が壁に穴を開けて盗むこともありません。」 (マタイ 6:20)とイエス様が語られていたことをペテロは聞いていたでしょう。そして彼はそのように信じて従ってきたのです。そして同じことを離散し迫害から逃れてきた兄弟姉妹たちに語ったのです。

 そのことにより彼らは励まされ、困難な中にもイエス様の救いを伝えていきました。

 私たちも同じ救いのめぐみにあずかり、神様は天に資産を持つようにして下さった、そして自らも天に蓄える、そのことを信じて、絶えず今生かされていることを感謝し、望みを持って生きる者とさせていただきましょう。

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