「いのちの水」

2022年 8/7
第一主日 礼拝
ー西本 耕一牧師ー

 

 


 

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【聖書】 ヨハネの福音書 7章 37~39節
:37 さて、祭りの終わりの大いなる日に、イエスは立ち上がり、大きな声で言われた。「だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。
:38 わたしを信 じる者は、聖書が言っているとおり、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになります。」
:39 イエスは、ご自分を信じる者が受けることになる御霊について、こう言われたのである。イエスはまだ栄光を受けておられなかったので、御霊はまだ下っていなかったのである。

 

メッセージ概要

 8月に入りましたが、一年でも最も暑いときではないかと思います。特に熱中症の心配がありますので十分な水補給をしていただきたいと思います。
 今日の聖書では、キリストが「わたしを信じる者は、…心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになります」と約束されました。その意味が何か、また私たちも生ける水が自分の内から流れ出るようになるのか共にみことばから学びたいと思います。

1,キリストの元に来る
 37節に「祭りの終わりの大いなる日」とありますが、これは収穫感謝の仮庵の祭りの最期の時、多くの犠牲を神様に献げて感謝をするときですが、もともと出エジプトの荒野を旅して苦難の中を通った時のことを思い出して感謝をささげることでした。しかしイエス様の時代は形骸化していたように思われます。荒野を旅しているときに水がなくなり群衆はモーセに不満を募らせ、その中に神様は岩を打って水を出すようにモーセに命ぜられました (出エジプト 17:6)。そしてイスラエルの民は不平を言わなくなったのです。

その岩はキリストを象徴しているのではないかと思います。キリストが私たちの心の渇きを癒やして下さいます。打たれたのにもかかわらず、生ける水がそのうちからわき上がり、渇いた者を癒やされる。それはキリスト以外にはおられません。

 そのキリストが、祭りの終わりの大事な日に、「わたしのもとに来て飲みなさい」と言われるのです。今の時代、水はたくさんありますし、美味しい飲み物もあります。しかし私たちの心を満たすことが出来るでしょうか。おなかはいっぱいになっても心はなかなか満たされないのが今の時代の問題ではないかと思います。キリストは「わたしのもとに来て飲みなさい」と招いておられます。

 その招きに与った人のことが4章に記されています。サマリヤの女の人です。彼女は身持ちの悪い夫が5人いた人ですが、イエス様は「わたしが与える水を飲む人は、いつまでも決して渇くことがありません。わたしの与える水はその人の内で泉となり、永遠のいのちへの水が湧き出ます」 (ヨハネ 4:14)と言われ、その女の人は全く変えられ、人々にキリストを証ししリバイバルが起こったのです。

2,生ける水の川‒聖霊
 キリストは「わたしのもとに来て飲みなさい」そして「わたしを信じる者は」と言われました。私たちの心を満たすいのちの水、それは39節にある「ご自分を信じる者が受けることになる御霊」と言われました。生ける水は、物質的なものではなく「聖霊」すなわち私たちの内に働かれる聖霊であると言われたのです。

 聖霊は私たちの心の内に働かれ、キリストの語られたこと行われたこと、すなわち私たちに対してなされる救いを確信させて下さる助け主です。また私たちの弱った心を慰め励まして下さる方です。この御聖霊によって私たちは神様の豊かな恵み、祝福に与ることが出来るのです。その一番の表れがペンテコステの時でした。弟子たちは御聖霊が降り、力を受けて、人を恐れることなく大胆に語り出したのです。まさにそれは、サマリヤの女が人を恐れなくなり、水瓶をおいて町に出かけていき人々に語り、キリストに導いたのと同じことでした。

 それはまた私たちにもなされる神の御業です。39節には「まだ栄光を受けておられなかったので、御霊はまだ下っていなかった」とありますが、栄光とは十字架のことです。十字架によって私たちは、滅びからの救いに与り、そして聖霊によって私たちの心は神様の愛がわかり、喜びに満たされ、感謝する者となるのです。その思いが私たちの心の底からわき上がり、人を潤す生ける水の川が豊かに流れ出るようになるのです。

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