「神に感謝す」

2023年 3/12
第二主日 礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 


 

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【聖書】 コロサイ人への手紙 1章 3~8節
:3 私たちは、あなたがたのことを祈るときにいつも、私たちの主イエス・キリストの父なる神に感謝しています。
:4 キリスト・イエスに対するあなたがたの信仰と、すべての聖徒に対してあなたがたが抱いている愛について聞いたからです。
:5 それらは、あなたがたのために天に蓄えられている望みに基づくもので、あなたがたはこの望みのことを、あなたがたに届いた福音の真理のことばによって聞きました。
:6 この福音は、あなたがたが神の恵みを聞いて本当に理解したとき以来、世界中で起こっているように、あなたがたの間でも実を結び成長しています。
:7 そういうものとして、あなたがたは私たちの同労のしもべ、愛するエパフラスから福音を学びました。彼は、あなたがたのためにキリストに忠実に仕える者であり、
:8 御霊によるあなたがたの愛を、私たちに知らせてくれた人です。

 

メッセージ概要

 

 この手紙を書いたパウロは、コロサイのクリスチャンには会ったことはなかったかもしれませんが、彼はローマの獄中にあったとき彼らのために祈っていました。私が英国に行ったとき、ある地方の町でクリスチャンの有志の祈り会があり、そこでは日本の田舎町にある教会のために祈っておられたのです。大変私は驚きましたが、知らない人が知らない人のために祈り、そして救われる。天国で、救われた人が祈っておられた人と会うことができる。これは大きな感謝だと思います。


1,感謝の要因

 なぜパウロはコロサイの人たちを覚え感謝したのでしょう か。三つの原因があります。一つは信仰です。「キリスト・イエスに対するあなたがたの信仰」とあります。イエス・キリストを信じられるようになった。おそらくコロサイも偶像礼拝の盛んなところであったと思います。そんな中で、イエス・キリストこそ真の救い主神であることを信じることができた。救いに与った、これがパウロの感謝です。私たちもイエス・キリストを信じ救われる人が起こされると感謝すると思います。

 二つ目は、愛です。「聖徒に対してあなた方が抱いている愛」自分が愛されたいという愛ではなく、自分が積極的に愛するという愛です。アガペーの愛、よく神の愛と言われることがあります。神様が自分を限りなく愛して下さる、その愛をもって相手を愛することができるのです。

 三つ目は「天に蓄えられている望み」です。これは希望です。自分はたとえ死んでも天国に入れるという望みです。そしてそのことは、自分のこの卑しいからだをも神様は復活の栄光の姿に変えて下さるという希望です。

 私たちの天国の体は年取ったままの体ではありません。漫画で白髭の頭のはげた金の輪っかの付いたおじいさんが出てきますが、そうではありません。もっと若い元気な姿に神様は変えて下さるのです。その希望が与えられるのです。

 信仰と希望と愛、この三つのものがコロサイのクリスチャンに与えられて、パウロは感謝したのです。

 

2,福音の実り

 5節後半に「福音の真理のことばによって」6節「この福音は」とありますが、福音とはよい知らせのことです。簡単に言うなら、「この薬を飲んだ。そしたら病気が治った。」喜びです。感謝です。聖書に出てくる福音とは、救いです。神様が永遠の滅びから救って下さる。それは真に、受ける値打ちのない者に与えられる「神の恵み」でありイエス・キリストの十字架によって罪が赦され、永遠のいのちを与えていただけることです。

 しかもこの福音は、実を結んでいます。さらには成長しています。キリストの救いは今も全世界中に知らされています。世界人口の約 32% 26億人と言われています。それはただ数のことではなく、個人においても聖霊による実「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」を私たちの心に与えて下さるのです。

 その実例としてパウロは「愛するエパフラスから福音を学びました」と言っています。彼はパウロの同労者伝道者であり、パウロの薫陶を受け、コロサイで伝道したと思われます。何よりもキリストに忠実に仕える人であり、コロサイの人たちは、エパフラスが伝えた福音すなわち、イエス・キリストの十字架によって罪が赦され、神に愛されている、その愛がさらに御聖霊によって心に満たされていることを証ししたのです。パウロはこの事をローマの獄中で聞き、神をあがめました。私たちも同じ福音を聞いています。神様は私たちを豊かに愛して下さっておられます。私たちも神様に心から感謝をささげましょう。

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