「主の栄光の現れ」

2020年12/6 第二待降節礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 

音声メッセージです。

 

メッセージ動画はこちらからご覧いただけます。

 

【聖書】イザヤ書 第60章1~2節
:1 「起きよ。輝け。まことに、あなたの光が来る。主の栄光があなたの上に輝く。
:2  見よ、闇が地をおおっている。暗黒が諸国の民を。しかし、あなたの上には 主 が輝き、主の栄光があなたの上に現れる。

 

メッセージ概要

 今日は、教会のカレンダーで言うなら「セカンド・アドベント」(第二待降節)です。クリスマスを前にしての待ち望みのときですが、セカンド・アドベントと言えばもう一つの意味があります。英語ではセカンド・カミングつまり、キリストの再臨です。
 キリストの再臨は私たちにとって大きなテーマです。そして、それはまだ実現していない私たちの希望です。

1,キリスト来臨の預言―約束
 イザヤが預言した最大のテーマは救い主が来られると言うことです。それは先週も話しましたように、救い主の誕生を彼は預言しました。そしてそれが約2000年前に実現したのです。そして私たちはクリスマスをお祝いしているのです。救い主が来られた、お生まれになった。これは私たちの喜びです。しかしイザヤが預言したのは、それだけではないのです。キリストが再び来られることをも預言したのです。それが今日の聖書の箇所に記されていることです。「あなたの光が来る」とはイエス・キリストが来られることですし、過去の事ではありません。過去の事でしたら、「来られた」で終わっているはずです。しかしこの言葉は今、私たちの所に来ておられる、だから「起きよ」と命令されているのです。これはまさに信仰の世界です。聖書―神の言葉は私たちの信仰を励まし、信じる心を起こさせるものです。ですから、イザヤの預言は過去のことを語っているだけではなく、現在も私たちに語られ、そして未来を見据えて行動すべき事を示しているのです。確かにキリストは、およそ2000年前に生まれましたが、もう一度、私たちの所に実際に来てくださるのです。それが私たちの希望です。再臨の信仰は日本でもありました。大正年間の中頃に、内村鑑三、木村清松、中田重治といった人たちが、キリストが来られるという再臨信仰に立ってどんどんと福音を語ったのです。そして救われる人も多く与えられました。たしかにその時は、第一次世界大戦やスペイン風邪の大流行もあったのですが、キリストが来られるという信仰に立ってクリスチャンは心励まされ、キリストの救いを大胆に語っていったのです。

2,闇に覆われているこの世の有様

 今の時代はまさに2節初めに出ている状況ではないかと思います。日本だけではありません。全世界が新型コロナウイルスによって打撃を受け闇に覆われているような状況です。おそらく来年も続くでしょう。今私たちに何が必要なのか。ワクチンも大切ですが、私は信じること、すなわち信仰が第一であると思います。ワクチンは私たちの肉体を守ることができますが、私たちの心を強め希望を与えてくれるでしょうか。しかし信仰が与えられるなら、私たちは希望を持って生きることができます。心が強くなります。希望が持てます。イザヤが語ったことは歴的に実現しました。確かにユダヤの国はバビロンに滅ぼされ70年間捕囚となったのです。しかしペルシャのクロス王によって解放され、エルサレムも神殿も再建されたのです。それはユダヤ人に大きな喜びであったと思います。

3,主の栄光の現れ

 しかし歴史的なことよりも、自分に私たち自身に栄光が現れることがもっと素晴らしいことです。イザヤは「あなたの光が来る」「主の栄光があなたの上に輝く。」あなたに実現する、と約束しているのです。それはどうしてか。キリストを心に受け入れることです。信じることによって、救い主の輝きが与えられ喜びに満たされるのです。それがクリスマスの喜びです。
 さらには天国においてこのことが約束されています。黙示録11:23には「太陽も月も必要ない。神の栄光が都を照らし、子羊が都のあかりだからである」と約束されているのです。しかも4節には「神は目から涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、悲しみも…苦しみもない」とあるのです。天国はまさに喜びに溢れたパラダイスです。それが神様の私たちに対する約束です。クリスマスを実現された神様は私たちにさらに天国の喜びと希望を与えて下さるのです。

https://youtu.be/g4fvMgNfN0I
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