「永遠への思い」

2022年1/23 第四主日伝道礼拝
ー西本耕一牧師ー

 


 

礼拝動画はこちらからご覧いただけます。

 

【聖書】 伝道者の書  3章 11節
:11 神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。しかし人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。

 

メッセージ概要

 今日は伝道者の書3章11節の言葉を開きました。この書は、ダビデの息子でありイスラエルで最も栄えた頃の王、ソロモンによって記されたと言われます。
 彼は人生とは「空の空、一切は空である」とむなしさを語っています。イエス・キリストはソロモンほどこの世の栄華を極めた人はいないと言われましたが、彼自身はこの世の富や権力を得ても、それは自分の魂を満たすものではないことがわかったのです。

 では何によって心が満たされるのか、それがこのところに出てくる「永遠」という言葉です。
 「永遠」とは、一時的なものではありません。ずっと続くものです。
 それを与えてくれるのは神様だけです。

 中国の秦の始皇帝は初めて国家を統一し、あらゆる富と権力を手に入れることができました。しかし一 つだけ手に入れることができなかったものがあります。それは「永遠のいのち」です。彼は人を遣わして不老不死の薬を求めましたが、結局手に入らず死んでしましました。彼は騙されたというのが有力な説ですが、死んでしまったら何にもならないのです。

 今、大学の入学試験が行われていますが、前に受験生に何のために勉強するか聞いたことがありました。もちろんいい大学に入るため、そして一流企業に就職し、一生懸命金を貯め、家を建てて有意義な人生を過ごしたいと言っていました。じゃあ、その後はどうなるのと尋ねれば、わからない。死んで人生は終わりになる、と言っていました。

 死んですべてが終わってしまうのは大変もったいないと思いますし、まさにソロモンが言ったように「人生は、空の空。一切が空である」と言うのと同じように思われます。
 どうすれば、意義のある人生、そして永遠に満たされる人生を得ることができるでしょうか。それができるのは、神だけである、とソロモンは見いだしたのです。

1,神が永遠を与えられる
 神は、永遠を人に与えられたと聖書にあります。私たちは先の将来を考えることがあります。コロナがどうすれば収まるか、人間は考えます。犬や猫は心配していないと思います。私たちだけが、将来を心配する。先の事を考える、神様は人間に将来のことを思う心を与えられたのです。

 ですから、これを自分で解決することはできません。ソロモンは「人は、神が行うみわざの始まりから終わりまでを見極めることができない。」と言っています。
 確かに科学や医学は発達してきているのですが、世界の始まりと、世の終わりそして、死後の世界を知ることはできないのです。

 私たちはすべてがわかっている者ではないのです。ソロモンでさえもわかりませんでした。しかしソロモンにまさる方がおられるのです。それはイエス・キリストです。

2,いのちを与えるキリスト
 イエス様の時代にも人々は求めてきました。キリストは病める人を癒やされ、悪霊を追い出し、死人を生き返らされました。しかしそれでも人々は救い主だと信じなかったのです。
 イエス様は、今の時代はしるしを求める悪い時代だと言われましたが、現代でも同じではないかと思います。そして、魚に飲み込まれ、悔い改めて出たヨナの話や、知恵を求めたシバの女王の話をされ、ソロモンにまさる者がいると話されました。それはご自身のことであったのです。

 キリストご自身が、私たち一人ひとりに「永遠のいのち」を与えて下さるのです。このキリストが与えて下さる「永遠のいのち」は私たちの希望であり、生きることの力です。

 昨年、一人の方が天に召されましたが、3年前末期癌であることを伺い驚きました。しかしそれ以上に冷静に行動されたことは、私にとって大きな励まし力となりました。改めて信じて生きることの素晴らしさを実感しました。まさに「死は勝利にのまれた」という聖書の言葉が成就した思いでした。

 ヨハネの福音書 3章16節に「御子を信じる者は滅びることなく、永遠のいのちを得るのである」と約 束されています。
そのことが現実のものとなるようにお祈りいたします。

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