「この世との決別」コロサイ 2章20∼23節

2024年 2/11
第二主日 
礼拝
ー西本耕一牧師ー

 

 


 

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【聖書】
コロサイ人への手紙 2章20~23節
:20
もしあなたがたがキリストとともに死んで、この世のもろもろの霊から離れたのなら、どうして、まだこの世に生きているかのように、

:21

「つかむな、味わうな、さわるな」といった定めに縛られるのですか。

:22

これらはすべて、使ったら消滅するものについての定めで、人間の戒めや教えによるものです。

:23

これらの定めは、人間の好き勝手な礼拝、自己卑下、肉体の苦行のゆえに知恵のあることのように見えますが、何の価値もなく、肉を満足させるだけです。

 

メッセージ概要

 

 今日は「この世との決別」と題してお話いたします。

 私たちはこの世に生きています。しかしクリスチャン、イエス・キリストを信じて生きている者は、もはやこの世のものではありません。一言で言うなら神のもの、神に属する者です。

 イエス・キリストは「世と世の欲は過ぎ去る」と言われました。この世は永遠には続きません。やがてこの世のものが滅びるときはきます。その時、神に属する者―クリスチャンは天国に入ることができます。言うなればそれが最大の信仰の利得であると言えます。

 「たとえ全世界を手に入れたとしても、自分のいのちを失ってしまったら何の得になろうか。」とイエス・キリストは言われました。いのちを失ってしまったら一切が無駄になってしまうのです。いのちより大切なものは他にはないのです。

 ですから、この世の物は、いのちの大切さから見るなら塵・芥です。何の価値もありません。それを私たちは信仰の目を持って見分ける必要があります。
これは、自分にとって価値があるのかないのか知ることが大切です。

 

1,キリストの死

 私たちはキリストが十字架にかけられたのを知っています。それは私たちの罪のためであり、私たちを滅びから救うためです。パウロはここで「あなたがたがキリストとともに死んで」ということばが出てきます。キリストの死は自分の死、自分の自我が死ぬことであると知る必要があります。

 ある酒乱の男性がいました。給料が入ると、酒を飲み暴れ、家族にも暴力を振るう。崩壊寸前でした。しかしある人に誘われ教会に行ったのです。そして十字架の話を聞きました。ついには自分の酒癖―罪を赦すのはキリスト以外におられない。信じたのです。

 そして酒癖の大元は自分の我にある。その自我がキリストと共に十字架に付けられた、そう信じたのです。すると心が軽くなりました。解放されたのです。そして何と、家族に今まで暴力を振るってきたことをお詫びし、赦され、そして家族全員が救われたのです。

 

2,悪霊と律法からの解放

 十字架には赦しの力があります。私たちを自由にします。ところがこの世には私たちを縛るものが二つあります。

 一つは悪の霊です。20節にこの世の諸々の霊とありますが、様々な悪霊が働きます。飲酒の霊、不道徳の霊、姦淫の霊、偽りの霊、様々な悪霊の元はサタンです。アダムとエバに巧妙に近づき、だまし、二人は欲望に負けて罪を犯したのです。とって食べてはならない木の実をとり、罪を犯したのです。サタンに負けたのです。

 しかしキリストと共に死ぬ、十字架によって欲望の自我は打ち砕かれ、死んでしまうのです。ですからそのような欲望が心に働かない。飲酒に捕らわれていた人が、酒を見ても飲もうとは思わない。喫煙の虜になっていた人がたばこを見ても吸おうとは思わない。酒に対してもタバコに対しても死んだ者となった。欲望の虜にならないのです。悪霊に対して勝利できるのです。

 もう一つは、人間の戒めや教え、別のことばで言えば人間の評価です。
それも私たちの弱さです。人に良く思われたい、人によく見せたい。人の評価を気にしている。それがプレッシャーになり、ストレスとなる。自分自身を見失うことがあるのです。

 ある人は神社の境内を雨の日も雪の日も掃き清めました。自分の心に汚いものがある。
しかし自分の心は清くならなかったのです。ところがクリスチャンに誘われ、教会に行き十字架の話を聞いたのです。そして「御子イエスの血すべての罪より我らをきよめる。」「子よ、心安かれ、汝の罪ゆるされたり!」自分の罪がすべて赦され解放され、喜びに満たされたのです。

 たましいの救いは、偶像を拝んだり、自分はだめな人間だと言って、自分を痛めつけたり、難行苦行することではありません。「私を愛し、私のためにご自分を与えられた、神の御子を信じる信仰によって生きるのです。」 (ガラテヤ2:20)

 キリストと共に死に、キリストともによみがえる。その信仰によって新しいいのちによって生きるのです。

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